twitterXさんでもやったんですが、リヴァイさんとジークの年齢を台詞のあとにつけるとおもしろくて。
戦士長が29歳で兵士長がだいたい39歳として改めて二人のやり取りを読むと印象代わって2度美味しい。
「おまえモテねぇだろ」(29歳)
「モテたことくらい…ある」(39歳)
戦士長のイケイケ若造感が増し、兵士長の大人げない対応がより感じられる気がしませんか!?特に兵士長は104期にも同期にも見守り大人ブレーキポジなので、戦士長に大人げないってのが超いいんですよ!手加減とか教育とか指導とか舵取りとか考えてない兵士長なんだよ!!さらに、
「お前のいう秘策とやらが本物なら、お前を切り刻むのを少し待ってもいい」(39歳)
「…寛大なお言葉に感謝いたします」(29歳)
これとか!!リヴィアさんが堅気じゃないし慇懃無礼にもほどがある生意気ジークが浮き彫りに。あとは
「なんだよぉおおおもぉおおお!!またかよぉおお!!」(29歳)
「お前は大人しく読書する以外なかったのに…なんで勘違いしちまったんだ……俺から逃げられるって…」(39歳)
これは結構、ジークが年相応な反応をみせているようでいいですね~!そうやってどんどん仮面ひっぺがしていこう!!そしてやはり堅気ではないリヴァイさんです。間違いなく暴力な団の幹部です‥‥。
しかもリヴァイさんは小さな島で、100年文明の遅れている国でずっと生きてきた、無法者からの成り上がり叩き上げなのに対して、ジークは世界の大国生まれ、医者家系の息子で選りすぐりエリート幹部なわけですよ。この対比。
世界を見てきた都会出身のインテリであり実力に自信のある若造ジークは、片田舎の強くて怖い、でも真実を隠蔽した教育を受け、視野の狭い話の通じないおっさんだとリヴァイさんをなめてかかっている図ですかね。辛辣。
だって調査兵団を壊滅させたことなんて、ジークの今までの戦績からしてそんなに特別な出来事じゃなかったんじゃないでしょうか。一国を一夜にして制圧したりしているんですから。
数ある虐殺の中の一つの生き残り兵(負け犬)がなんか恨みつらみをこじらせてめっちゃ睨んでくるけど、そんなの知ったこっちゃねーよ、ということでもおかしくはないです。
それでもめっちゃ分からせられた初対面から、一応対策を打っては来ていると。出し抜く準備はしっかりしていて決して油断しきってもいないしそんな無能ではない。
だけど、アッカーマンの圧倒的なパワーの前に屈するという流れがおいしすぎる。
そんでもって拷問もどきというか拷問そのものの切り刻みを経ても、ジークの中で兵長ってぶっちゃけクサヴァーさんの眼鏡より関心度が低いんですよね。
そこからさくっとサヨナラと思いきやリヴァイさんとばったり川で合流。どんだけこの二人は赤い糸でつながってるんでしょうね。
とはいえボロボロでもう死んだんじゃないかなくらいのリヴァイさんに対して、つやぴかニューボディで神々しく生まれなおしをしたジーク、なんというかここも対比ですよね。で、リヴァイさんが逃げたほうを一瞥するけど大した興味もなく、エレンとの合流地点に向かうのです。
まあそしたら今度はエレンによるわからせの旅が始まるのでジークってやつは本当に…ってなるんですけども。
そんで出し抜かれて命令権とられて、ただの鍵なのは自分だった、ってことでお砂遊びジーク爆誕。
ここにきて「生きるってことは死ぬことなんだ」と気力がつきて絶望したけども、初対面の弟の友達に説得され、地ならしを止めることに協力することにし、リヴァイさんを呼びつけてフィニッシュ。
……あの。
なんで急にそこでリヴァイさんへの態度が急変するんですかね!??
うっそ!デレた!!と思ったけどちょっとまって、ジークの中で何がどうなって最期をリヴァイさんで締めようとなったんですか!?
だって眼鏡以下だよ!?
どーでもよかったよねまちがいなく!!なにそれ!
瀕死の姿を見たのになんで生きてここにいるって分かってるのかというとジークが「道」につながっているからですよね、それはわかってます。
ただ、リヴァイさんがここまで来てると知った時のジーク見てみたかったなあ‥‥化け物め、って思ったんかなぁ。
そこからリヴァイさん呼ぶの、「ボロボロのお前でもこの状態の俺を殺すくらいできるよな?」って挑発…だったんでしょうか。
でもあれガビに一発撃ってもらっても、エレンみたいになったと思うし…やっぱり「お前が殺してくれ」って呼んだようにしか見えないのよなぁ。
そんであの時の台詞は「いっぱい殺しておいて」という罪の意識なわけだから、こんなことじゃ贖罪にもならないのはわかっているけど、それでもなにか償いをしたかったんじゃないのかなと。
そうするとあそこにいる中でジークのやったことを命がけで償わせに来ているのがリヴァイさんだから、適任というか一択というか。
それに乗っかる形で仇討ちを、誓いを果たすことになったリヴァイさんは、やっぱりそんなふうに利用されたんじゃ全然納得いかないですし、最後までジークはクソ野郎で、どこまでも人をバカにしやがってあの若造、といった感情が残っちゃって不完全燃焼…だと思うとあの表情に納得がいくような気がしますね。